哀しいカフェのバラード
単行本
アメリカ文学
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:カナシイカフェノバラード
紙書籍ISBN:978-4-10-507182-0
紙書籍ISBN:978-4-10-507182-0
村上春樹の新訳と山本容子の銅版画で、マッカラーズの名作がよみがえる。
さびれた南部の町で暮らすアミーリアは、言い寄る男に見向きもせず、独身で日用品店を営んでいる。ある日彼女のもとに背中の曲がった小汚い男が現われた。町中が噂するなか、どういうわけか彼女はこの小男に惚れこみ、同居してカフェを始める。そこにアミーリアの元夫が刑務所を出て帰還。奇妙な三角関係の行方は――。
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カーソン・マッカラーズ(McCullers,Carson) プロフィール
(1917-1967)ジョージア州コロンバス生まれ。幼少期からピアノの才能に秀で、ニューヨークのジュリアード音楽院に進むが、授業料を失くして入学を断念。かわりにコロンビア大学で創作を学び、リーヴズ・マッカラーズと結婚。1940年、23歳で『心は孤独な狩人』を執筆し、文学的なセンセーションを巻き起こした。その後は、『黄金の眼に映るもの』(1941年)、『結婚式のメンバー』(1946年)、『哀しいカフェのバラード』(1951年)、『針のない時計』(1961年)などの小説やノンフィクションを執筆、1967年、50歳で世を去った。
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村上春樹(ムラカミ・ハルキ) プロフィール
1949年京都生れ。『風の歌を聴け』でデビュー。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』『アフターダーク』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』などの長編小説、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』などの短編小説集がある。『レイモンド・カーヴァー全集』、J.D.サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』、トルーマン・カポーティ『ティファニーで朝食を』、ジェフ・ダイヤー『バット・ビューティフル』など訳書多数。
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山本容子(ヤマモト・ヨウコ) プロフィール
1952(昭和27)年、埼玉県浦和市生れ。大阪育ち。京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。銅版画家。抜群の構成力と印象的な色使いにより、洒脱で洗練された雰囲気をもつ独自の銅版画世界を確立。書籍の装幀、挿画を数多く手がけている。