花と茨―七代目市川團十郎―(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
時代小説
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ハナトイバラシチダイメイチカワダンジュウロウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-104632-7
紙書籍ISBN:978-4-10-104632-7
どこまでも粋。泥まみれでも花道――。伝説的な役者の姿を初めて描く感動の時代小説。
〈七代目〉ほど破天荒な人生を送った役者がいただろうか――。天才肌で色男、江戸に團十郎ありと名を上げて「歌舞伎十八番」を制定する一方、その豪奢な生活を御上に睨まれ財産没収、江戸追放に。やがて奈落の底から見事復活をとげるが、思いもよらない悲劇が襲った……。大名跡の重責を背負い、たとえ茨の道でも、最後まで粋を貫いた名優を初めて描く感動作。『咲かせて三升の團十郎』改題。(解説・市村萬次郎)
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仁志耕一郎(ニシ・コウイチロウ) プロフィール
1955(昭和30)年、富山県生まれ。東京造形大学を卒業後、広告会社に勤務。2012(平成24)年『玉兎の望』で小説現代長編新人賞、『無名の虎』で朝日時代小説大賞を受賞し、作家デビュー。2013年、同2作で歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。著書に、『玉繭の道』『とんぼさま』『松姫はゆく』『家康の遺言』『按針』『凛と咲け』の他、七代目市川團十郎を主人公にした『花と茨』がある。東京・深川で長く暮らす。2024年9月現在、山梨県在住。