邯鄲の島遥かなり(下)(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:カンタンノシマハルカナリ03シンチョウブンコ
シリーズ名: 邯鄲の島遥かなり
紙書籍ISBN:978-4-10-149916-1
シリーズ名: 邯鄲の島遥かなり
紙書籍ISBN:978-4-10-149916-1
時代が変わり、一ノ屋の存在意義が薄れても、イチマツ痣は受け継がれる。感動の大団円。
天皇陛下がラジオで敗戦を告げた。神生島には残っている建物はひとつもなく、一橋産業は財閥解体により経営が崩壊。一橋家あっての神生島の時代は終わった。一ノ屋の血を引く信介は、くがとの定期船を再開させるなど、獅子奮迅の活躍で島を復興へと導く。時代が変わり、一ノ屋の存在意義が薄れても、イチマツ痣は子から子へと体に刻まれ受け継がれる――。著者渾身の大河小説、感動の大団円。(解説・細谷正充)
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貫井徳郎(ヌクイ・トクロウ) プロフィール
1968(昭和43)年、東京生れ。早稲田大学卒。1993(平成5)年、鮎川哲也賞の最終候補作『慟哭』でデビュー。本格ミステリーとしてのトリックを執筆の中心に据えながら、さまざまな分野や手法に挑んだ意欲的な作品を、次々と発表している。2010年、『乱反射』で日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、『後悔と真実の色』で山本周五郎賞を受賞。ほかに『灰色の虹』『邯鄲の島遥かなり』『空白の叫び』『愚行録』『新月譚』『微笑む人』『龍の墓』『ひとつの祖国』などがある。