潤一郎犯罪小説集(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
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作品カナ:ジュンイチロウハンザイショウセツシュウシンチョウブンコ
“マゾヒストの殺人”という一見矛盾した事件を取り上げた「日本に於けるクリップン事件」はじめ全7篇を収録。
“マゾヒストの殺人”という一見矛盾した事件を取り上げた「日本に於けるクリップン事件」、善良な書生が善良な博士を殺すに至った複雑な原因に、人生の不条理を考えさせられる「或る罪の動機」のほか、「前科者」「黒白」「白昼鬼語」「私」「途上」の全7篇を収録。
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谷崎潤一郎(タニザキ・ジュンイチロウ) プロフィール
(1886-1965)東京・日本橋生れ。東大国文科中退。在学中より創作を始め、同人雑誌「新思潮」(第二次)を創刊。同誌に発表した「刺青」などの作品が高く評価され作家に。当初は西欧的なスタイルを好んだが、関東大震災を機に関西へ移り住んだこともあって、次第に純日本的なものへの指向を強め、伝統的な日本語による美しい文体を確立するに至る。1949(昭和24)年、文化勲章受章。主な作品に『痴人の愛』『春琴抄』『卍』『細雪』『陰翳礼讃』など。