ピエールとジャン(新潮文庫)

モーパッサン/著、 杉捷夫/訳
配信開始日: 2001/08/03
価格:440円(税込)
新潮文庫
フランス文学 文芸一般
作品カナ:ピエールトジャンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-201404-2
ある日、弟ジャンにだけ思いがけない方面から遺産が送られ、兄ピエールは、深い疑惑を抱きはじめる……。「小説について」併録。
医者のピエールと弁護士のジャンは、性格はまるで違うが、いたって仲のよい兄弟である。ある日、ジャンにだけ思いがけない方面から遺産が送られてき、兄ピエールは、弟は果して誰の子なのか、愛する母には何か秘密があったのではないかと、深い疑惑をいだきはじめる……。典型的な心理研究の文学で、漱石もこの作品を讃嘆している。1888年作。ほかに「小説について」を併録する。

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モーパッサン(Maupassant,Guy de) プロフィール

(1850-1893)フランス生れ。母親の実兄の親友であるフローベールに師事し、創作の指導を受ける。1880年普仏戦争を扱った中編『脂肪の塊』で作家としての地位を確立、以後10年間で『女の一生』等の長編を6作と『テリエ館』「月光」「オルラ」等の中短編を300余次々に発表した。1892年自殺を図り、翌年パリの精神病院で生涯を閉じた。

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