私の「蟹工船」日記(新潮45 eBooklet 教養編7)

末永直海/著
配信開始日: 2010/01/29
価格:220円(税込)
新潮45eBooklet
ルポルタージュ 社会 人文・社会
作品カナ:ワタシノカニコウセンニッキシンチョウ45イーブックレット
書く仕事から遠ざかり、気付けば多重債務者に。たどり着いた「日雇い派遣」で見たものは。
たかが貧乏、されど貧乏。筆者の左脇腹には、今も後遺症が残る打撲の跡がある。肋骨2本の骨折は、日雇い派遣で生コンのデリバリー作業に従事していた筆者が、7トンのミキサー車を誘導中、起こった事故だった。書きたいという作家生活への思いが恋情のように募っても、過酷で低賃金の労働環境が、肉体を限界ギリギリに追い込み、百円ショップの原稿用紙のマスは埋まらず……作家が直面した日雇い派遣の現実とは!!

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末永直海(スエナガ・ナオミ) プロフィール

1962(昭和37)年、福岡県生れ。漫画家秘書、ホステス、演歌歌手などさまざまな職業を経た後、1996(平成8)年、蓮如賞優秀作『薔薇の鬼ごっこ』でデビュー。以来、人間に注ぐまなざしの確かさと魅力的な登場人物が多くの読者の共感を得ている。著書に『浮かれ桜』『ホワイト・ラブ』(共著)『煩悩配達人』などがある。

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