戦後70年 あの戦争は何だったのか 「一億玉砕」という亡国思想―新潮45eBooklet

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日本史
作品カナ:センゴ70ネンアノセンソウハナンダッタノカイチオクギョクサイトイウボウコクシソウシンチョウ45イーブックレット
敗戦を悟った指導者たちが採った、国民の「死」を前提とした作戦。それはもはや軍事ではなく、狂気の沙汰であった。
昭和18年5月、アッツ島の戦いで、突撃の前に支隊長はこう訓示を述べた。〈弾丸が尽きたら銃剣で闘え/剣が折れたら拳で撃て/拳が砕けたら歯でもって敵を噛め……〉。そして約2,600人の守備隊は全滅したのだが、この戦いから大本営は「全滅」を「玉砕」と言い替えるようになった。それは太平洋戦争が「軍事」から「死の美学」へと転じていくことに等しかった。その「十死零生」の戦法は、やがて民間人にも要求されていった。
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保阪正康(ホサカ・マサヤス) プロフィール

1939(昭和14)年北海道生まれ。ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。『東條英機と天皇の時代』『昭和天皇』『瀬島龍三』『後藤田正晴』『あの戦争は何だったのか』『ナショナリズムの昭和』(和辻哲郎文化賞)、「昭和史の大河を往く」シリーズなど著書多数。
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