ゼロの焦点(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
ミステリ
ドラマ・映画・アニメ関連
作品カナ:ゼロノショウテンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-110916-9
紙書籍ISBN:978-4-10-110916-9
映画化で話題の、清張ミステリーの最高傑作! 夫には、妻も知らない、もう一つの名があった──。戦争の傷がまだ塞がっていない頃の物語。
前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。ようやく手がかりを掴んだ時、“自殺”として処理されていた夫の姓は曾根であった! 夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。
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松本清張(マツモト・セイチョウ) プロフィール
(1909-1992)福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。