蒼い描点(新潮文庫)

松本清張/著
配信開始日: 2012/08/01
価格:979円(税込)
新潮文庫
文芸一般 ミステリ TTS(読み上げ)対応
作品カナ:アオイビョウテンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-110921-3
女流作家阿沙子の秘密を握るフリーライターの変死――事件の真相はどこにあるのか? 代作の謎をひめて、事件は意外な方向へ……。
若い編集者椎原典子は、女流作家村谷阿沙子の原稿催促に出向いた箱根で、顔見知りのフリーライターの変死にぶつかる。死者と村上女史に謎の繋がりを感じた典子と同僚崎野は、やがて女史には代作者がいたという確信を持つ。女史の夫と女中の相次ぐ失踪、女史の精神病院への逃避、そして第二の殺人と、事件は意外な方向へ発展する……。心理の微妙な起伏と情景の描写が光る推理長編。

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松本清張(マツモト・セイチョウ) プロフィール

(1909-1992)福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。

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