樅ノ木は残った(下)(新潮文庫)

山本周五郎/著
配信開始日: 2012/06/01
価格:693円(税込)
新潮文庫
文芸一般 時代小説 ドラマ・映画・アニメ関連 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:モミノキハノコッタ03シンチョウブンコ
シリーズ名: 樅ノ木は残った
紙書籍ISBN:978-4-10-113466-6
いま、この時代だから、山本周五郎の世界。味方をも欺いて、あくまでも目的を貫く男の孤独。
著者は、「伊達騒動」の中心人物として極悪人の烙印を押されてきた原田甲斐に対する従来の解釈をしりぞけ、幕府の大藩取り潰し計画に一身でたちむかった甲斐の、味方をも欺き、悪評にもめげず敢然と闘い抜く姿を感動的に描き出す。雄大な構想と斬新な歴史観のもとに旧来の評価を劇的に一変させ、孤独に耐えて行動する原田甲斐の人間味あふれる肖像を刻み上げた周五郎文学の代表作。

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山本周五郎(ヤマモト・シュウゴロウ) プロフィール

(1903-1967)山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」と死の直前まで途切れなく傑作を発表し続けた。

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