オルフェオ

単行本
アメリカ文学
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:オルフェオ
紙書籍ISBN:978-4-10-505875-3
紙書籍ISBN:978-4-10-505875-3
耳に聞こえないメロディーは、聞こえるメロディーよりさらに甘美だ。
微生物の遺伝子に音楽を組み込もうと試みる現代芸術家のもとに、捜査官がやってくる。容疑はバイオテロ? 逃避行の途上、かつての家族や盟友と再会した彼の中に、今こそ発表すべき新しい作品の形が姿を現す――。マーラーからメシアンを経てライヒに至る音楽の歩みと、一人の芸術家の半生の物語が響き合う、危険で美しい音楽小説。
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リチャード・パワーズ(Powers,Richard) プロフィール

1957年イリノイ州エヴァンストン生まれ。大学で物理学を専攻、のちに文学に転向する。文学修士号を取得後、プログラマとして働くが、アウグスト・ザンダーの写真と出会ったのをきっかけに退職、デビュー作となる『舞踏会へ向かう三人の農夫』(原書1985年)を執筆し、各方面で絶賛を浴びる。現代アメリカにおける最も知的で野心的な作家のひとり。9作目の長篇『エコー・メイカー』(原書2006年)で全米図書賞を受賞。2018年に原書刊行の『オーバーストーリー』でピュリッツァー賞を受賞。他の作品に『われらが歌う時』『幸福の遺伝子』『オルフェオ』『黄金虫変奏曲』『惑う星』など。
この著者の書籍
木原善彦(キハラ・ヨシヒコ) プロフィール

1967年生まれ。大阪大学教授。訳書にトマス・ピンチョン『逆光』、リチャード・パワーズ『オーバーストーリー』『惑う星』、アリ・スミス『両方になる』『夏』、オーシャン・ヴオン『地上で僕らはつかの間きらめく』、ジョン・ケネディ・トゥール『愚か者同盟』、レイラ・ララミ『ムーア人による報告』、パーシヴァル・エヴェレット『ジェイムズ』、チャーリー・カウフマン『アントカインド』など。ウィリアム・ギャディス『JR』とエヴァン・ダーラ『失われたスクラップブック』の翻訳で日本翻訳大賞を2度受賞。著書に『実験する小説たち──物語るとは別の仕方で』『アイロニーはなぜ伝わるのか?』など。
























