将軍側近 柳沢吉保―いかにして悪名は作られたか―(新潮新書)
新潮新書
日本史
歴史学
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作品カナ:ショウグンソッキンヤナギサワヨシヤスイカニシテアクメイハツクラレタカシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610419-0
紙書籍ISBN:978-4-10-610419-0
奸臣か忠臣か。史料を駆使してその実像に迫る。
天下取りの野望を胸に秘め、将軍を女色で籠絡するなど、小説やドラマで典型的な悪役に描かれる柳沢吉保。しかし、史料を丹念に読み込むと、見えてくるのは意外な実像だった。将軍という最高権力者の周囲に絶えず渦巻く、追従、羨望、嫉妬、憎悪……。将軍の最も側近くで仕えた吉保にとっては、悪名は宿命だったのか。将軍とその側近の実像に迫りながら、「武」から「文」への転換期の政治と権力の姿を鮮やかに描き出す。
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福留真紀(フクトメ・マキ) プロフィール
1973(昭和48)年東京都生まれ。東京女子大学文理学部卒業。お茶の水女子大学大学院博士後期課程修了。博士(人文科学)。日本学術振興会特別研究員、長崎大学准教授などを経て、東京工業大学准教授。著書に『徳川将軍側近の研究』『名門譜代大名・酒井忠挙の奮闘』。