歴史の教訓―「失敗の本質」と国家戦略―(新潮新書)
新潮新書
歴史学
外交
作品カナ:レキシノキョウクンシッパイノホンシツトコッカセンリャクシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610862-4
紙書籍ISBN:978-4-10-610862-4
「統帥権の独立」という愚策を生んだのは議会だった。博覧強記の元外交官が鮮やかに描き出した近代日本の栄光と挫折。
急速な近代化を成し遂げ、大国ロシアも打ち破った戦前の日本が決定的に誤ったのは、「統帥権の独立」が政争の道具として登場した時だ。逆に言えば、政治と軍事が国家最高レベルで統合されていない限り、日本は同じ過ちを繰り返すかも知れない――。「官邸外交」の理論的主柱として知られた元外交官が、近代日本の来歴を独自の視点で振り返り、これからの国家戦略の全貌を示す。
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兼原信克(カネハラ・ノブカツ) プロフィール
1959年山口県生まれ。同志社大学特別客員教授、笹川平和財団常務理事。東京大学法学部卒業後、1981年に外務省入省。フランス国立行政学院(ENA)で研修の後、ブリュッセル、ニューヨーク、ワシントン、ソウルなどで在外勤務。2012年、外務省国際法局長から内閣官房副長官補(外政担当)に転じる。2014年から新設の国家安全保障局次長も兼務。2019年に退官。著書に『歴史の教訓』『日本人のための安全保障入門』など。