とりかへばや、男と女(新潮選書)
新潮選書
評論一般
文学論
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作品カナ:トリカヘバヤオトコトオンナシンチョウセンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-603616-3
紙書籍ISBN:978-4-10-603616-3
男と女の境界はかくも危うい! 平安時代の男女逆転物語から「心」と「身体」の深層を探る。
性が入れ替わった男女を描いた異色の王朝文学『とりかへばや物語』。かつて「淫猥」と評された物語には、「性の境界」をめぐる深いテーマが隠されていた。男らしさと女らしさ、自我とエロス、性変換と両性具有――深層心理学の立場からジェンダーと性愛の謎を解き明かすスリリングな評論。河合隼雄が遺した名著、選書版で登場。
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河合隼雄(カワイ・ハヤオ) プロフィール
(1928-2007)兵庫県生れ。京大理学部卒。京大教授。日本におけるユング派心理学の第一人者であり、臨床心理学者。文化功労者。文化庁長官を務める。独自の視点から日本の文化や社会、日本人の精神構造を考察し続け、物語世界にも造詣が深かった。著書は『昔話と日本人の心』(大佛次郎賞)『明恵 夢を生きる』(新潮学芸賞)『こころの処方箋』『猫だましい』『大人の友情』『心の扉を開く』『縦糸横糸』『泣き虫ハァちゃん』など多数。