闇彦(新潮文庫)

新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ヤミヒコシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-125538-5
紙書籍ISBN:978-4-10-125538-5
短編小説の名手が初めて明かした創作の秘密、「物語」の原点。物語の闇に潜む謎のあやかし。初の自伝的小説。
作家である「私」の眼前に見え隠れする不可思議なあやかし「闇彦」。幼い記憶の奥底に残るお婆あの言葉、急逝した同級生の少女、海が見える山中の鄙びた温泉宿で語られる「まれびと」の物語、ギリシャの血をひく美貌の女優。人生の要所要所に現れる「闇彦」は、「私」に何を伝えようとしているのか……。短編小説の名手が創作の秘密を初めて明かし、物語の原点にまで迫る自伝的小説。
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阿刀田高(アトウダ・タカシ) プロフィール

1935年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、1978年『冷蔵庫より愛をこめて』で小説家デビュー。1979年『ナポレオン狂』で直木賞、1995年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞を受賞。2018年には文化功労者に選出された。短編小説の名手として知られ、900編以上を発表するほか、『ギリシア神話を知っていますか』をはじめとする古典ダイジェストシリーズにもファンが多い。