謎とき『ハックルベリー・フィンの冒険』―ある未解決殺人事件の深層―(新潮選書)
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新潮選書
評論一般
作品論
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ナゾトキハックルベリーフィンノボウケンアルミカイケツサツジンジケンノシンソウシンチョウセンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-603762-7
紙書籍ISBN:978-4-10-603762-7
名作冒険譚は、作者マーク・トウェインのトラウマを描くミステリーだった!
作中、何者かに殺されたハックの父。その犯人が見つからぬままに終ってしまうのはなぜか? 執拗にくり返される死にまつわる迷信や逸話、その隠喩に込められた真の意味とは? そして周到に仕組まれた結末の「ごまかし」とは? “父殺し”という観点で読み直してみると、秘められたトウェインの驚きの過去が露わとなる――。
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竹内康浩(タケウチ・ヤスヒロ) プロフィール
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1965年、愛知県生まれ。アメリカ文学者。北海道大学大学院文学研究院教授。東京大学文学部卒。Mark X:Who Killed Huck Finn's Father?(マークX──誰がハック・フィンの父を殺したか)がアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)の評論・評伝部門で日本人初の最終候補となる。『謎ときサリンジャー──「自殺」したのは誰なのか』(朴舜起氏との共著、新潮選書)で第21回小林秀雄賞を受賞。『謎ときエドガー・アラン・ポー―知られざる未解決殺人事件―』は英語版がアメリカで刊行される。