キラキラネームの大研究(新潮新書)
新潮新書
言語学
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:キラキラネームノダイケンキュウシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610618-7
紙書籍ISBN:978-4-10-610618-7
苺苺苺(まりなる)ちゃん、紗冬(しゅがあ)ちゃん、愛夜姫(あげは)ちゃん、手真似(さいん)くん。「神様、読めません……」目からウロコの日本語論。
苺苺苺と書いて「まりなる」、愛夜姫で「あげは」、心で「ぴゅあ」。珍奇な難読名、いわゆる「キラキラネーム」の暴走が日本を席巻しつつある。バカ親の所業と一言で片づけてはいけない。ルーツを辿っていくと、見えてきたのは日本語の本質だった。それは漢字を取り入れた瞬間に背負った宿命の落とし穴、本居宣長も頭を悩ませていた問題だったのだ。豊富な実例で思い込みの“常識”を覆す、驚きと発見に満ちた日本語論。
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伊東ひとみ(イトウ・ヒトミ) プロフィール
1957(昭和32)年静岡県生まれ。奈良女子大学理学部生物学科(植物学専攻)卒業。京都大学木材研究所を経て、奈良新聞社文化面記者として勤務。その後、上代文学、漢字の成り立ちを研究し、編集者から文筆家に。作家竹西寛子氏に影響を受け、言葉を恃(たの)むことの覚悟を知る。著書に『漢字の気持ち』(新潮文庫、高橋政巳共著)、『キラキラネームの大研究』(新潮新書)、『恋する万葉植物』(光村推古書院、絵・千田春菜)などがある。