署名はカリガリ―大正時代の映画と前衛主義―

四方田犬彦/著
配信開始日: 2017/05/05
価格:2,112円(税込)
単行本
評論一般 作品論 文学史 映画 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ショメイハカリガリタイショウジダイノエイガトゼンエイシュギ
紙書籍ISBN:978-4-10-367109-1
ドイツ表現主義映画の代表作『カリガリ博士』が大正時代の日本にもたらした驚きとは?
みずから進んで映画評を執筆した谷崎潤一郎。日本最初の表現派映画を試みた大泉黒石と溝口健二。新感覚派の小説家たちの協力を得て、前代未聞の前衛映画『狂つた一頁』を製作した衣笠貞之助――精神病院を舞台に、狂人の妄想をグロテスクに描き出した『カリガリ博士』が日本の芸術家たちに与えた衝撃を精緻にたどる評論集。

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四方田犬彦(ヨモタ・イヌヒコ) プロフィール

1953年大阪府箕面生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。エッセイスト、批評家、詩人。文学、映画を中心に、多岐にわたる今日の文化現象を論じる。明治学院大学、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学校(ソウル)、清華大学(台湾)などで、映画史と日本文化論の教鞭をとった。著書は150冊に及ぶ。『映画史への招待』でサントリー学芸賞を、『モロッコ流謫』で伊藤整文学賞を、『翻訳と雑神』『日本のマラーノ文学』で桑原武夫学芸賞を、『ルイス・ブニュエル』で芸術選奨文部科学大臣賞を受けた。詩集に『人生の乞食』『わが煉獄』が、訳書に『パゾリーニ詩集』などがある。

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