子規の音(新潮文庫)
新潮文庫
評論一般
詩歌・俳句
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:シキノオトシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-139024-6
紙書籍ISBN:978-4-10-139024-6
鶯の鳴き声、花火の響き、鐘の音――。読む者の五感を喚起する新しい正岡子規伝。
三十五年という短い生涯ながら、明治期、俳句に短歌に果敢な革新運動をしたと評される正岡子規。彼が詠った詩句のなにげない情景は、いまなお読む者の五感を喚起する。松山から上京、神田、本郷、上野、根岸と東京を転々としたのち、東北旅行、日清戦争の取材を経て、晩年の十年を病に苦しみつつ「根アカ」に過ごした全生涯を、日常を描いた折々の句や歌とともにたどるユニークな正岡子規伝。(解説・角田光代)
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森まゆみ(モリ・マユミ) プロフィール
作家。1954年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。1984年、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊。1998年『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、2003年『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞、2014年『『青鞜』の冒険』で紫式部文学賞を受賞。他に『お隣りのイスラーム』『暗い時代の人々』『「五足の靴」をゆく』『子規の音』など著書多数。2020年10月現在、「谷根千〈記憶の蔵〉」を主宰、公益財団法人日本ナショナルトラスト理事。