めぐみ園の夏(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
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作品カナ:メグミエンノナツシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-130337-6
紙書籍ISBN:978-4-10-130337-6
少年時代、私は孤児の施設にいた――高杉良。著者のかけがえのない原風景を描く少年小説の傑作。
昭和二十五年夏。十一歳の亮平は孤児の施設「めぐみ園」に放り込まれた。母親の心ない仕打ちや妹との突然の別れ。情けなさも辛さも悔し涙も、歯を食いしばって乗り越え、亮平は生来の明るさと要領のよさで生き抜いていく。園長夫妻の理不尽な扱いやその息子の暴力にも正義感で立ち向かい、保母や先生にも愛されるのだが、思わぬ岐路が……。作家としての原風景を描き万感こもる自伝的長編。(解説・加藤正文)
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高杉良(タカスギ・リョウ) プロフィール
1939(昭和14)年、東京生れ。石油化学専門紙記者、編集長を経て、1976年『虚構の城』で作家デビュー。以来、経済界全般にわたって材を得て、綿密な取材に裏打ちされた問題作、話題作を次々に発表している。主な作品に『小説 日本興業銀行』『労働貴族』『広報室沈黙す』『燃ゆるとき』『王国の崩壊』『金融腐蝕列島』『不撓不屈』『乱気流』『挑戦 巨大外資』『反乱する管理職』『青年社長』『破戒者たち』『人事の嵐』『第四権力』『小説ヤマト運輸』『めぐみ園の夏』『破天荒』『転職』等がある。