名残の花(新潮文庫)

澤田瞳子/著
配信開始日: 2022/09/28
価格:737円(税込)
新潮文庫
文芸一般 時代小説 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ナゴリノハナシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-104281-7
慶応から明治へ。世の中に翻弄され裏切られても懸命に生きる人々を描く感涙の時代小説。
ご一新から五年。花見客で賑わう上野の山に、かつて南町奉行を務め、「妖怪」と庶民から嫌われた鳥居耀蔵の姿があった。失脚し、二十三年の幽閉の末に耀蔵が目にしたのは変わり果てた江戸の姿。明治を、「東京」を恨み、孤独の裡に置き去られていた男の人生は、金春座の若役者・滝井豊太郎と出会ったことで動き始める。時代の流れに翻弄されながらも懸命に生きる人々を描く感涙の時代小説。(解説・末國善巳)

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澤田瞳子(サワダ・トウコ) プロフィール

1977年、京都府生まれ。同志社大学文学部卒業、同大学院博士前期課程修了。奈良仏教史を専門に研究したのち、2010年に長編作品『孤鷹の天』でデビュー。同作で中山義秀文学賞を受賞。その後、2013年『満つる月の如し 仏師・定朝』で新田次郎文学賞、2016年『若冲』で親鸞賞、2020年『駆け入りの寺』で舟橋聖一文学賞、2021年『星落ちて、なお』で直木賞をそれぞれ受賞している。他の著書に『日輪の賦』『腐れ梅』『火定』『落花』『名残の花』『輝山』『漆花ひとつ』『恋ふらむ鳥は』『月ぞ流るる』などがあり、古代から近代まで幅広い時代の人間模様を精力的に描き続けている。

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