果ての海(新潮文庫)

花房観音/著
配信開始日: 2024/02/28
価格:737円(税込)
新潮文庫
文芸一般 ミステリ
作品カナ:ハテノウミシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-120585-4
男が死んだ。女は整形し、北陸へ逃げた――。「逃げる女」の生き様を描く傑作サスペンス!
階段の下で息絶えた男。愛人の鶴野圭子は、全てを捨てて逃げることを決めた。出会い系で知り合った元ホストの鈴木の伝手で整形し、美貌と偽名を携え福井の芦原(あわら)温泉へ。だが仲居やコンパニオンとして働く中で厄介な人間関係に巻き込まれ、頼りの鈴木も音信不通となった。東尋坊での自死が頭をよぎるが、圭子には生きて逃げ続けなくてはならない理由があり――。女の生き様を描く傑作サスペンス。(解説・原武史)

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花房観音(ハナブサ・カンノン) プロフィール

1971(昭和46)年、兵庫県生れ。京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、2010(平成22)年に「花祀り」で団鬼六賞大賞を受賞しデビュー。2024年2月現在も京都でバスガイドを務める。官能小説では、男女のありようを芯から炙り出す筆力の高さに女性からの支持も厚い。著書に『寂花の雫』『指人形』『偽りの森』『花びらめくり』『くちびる遊び』『ゆびさきたどり』『うかれ女島』『どうしてあんな女に私が』『果ての海』『京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男』、円居挽との共著『恋墓まいり・きょうのはずれ』、中村淳彦との共著『ルポ池袋 アンダーワールド』、エッセイ『シニカケ日記』など多数。

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