うかれ女島(新潮文庫)

花房観音/著
配信開始日: 2020/12/23
価格:737円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:ウカレメジマシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-120584-7
船が男たちを運び、女たちの夜が始まる――「売春島」の娼婦だった母の死と、四人の女の秘密。
お前の母親は淫売や――大和が小学生の時、母親は飛田新地から売春島に渡った。以来絶縁し二十年。島で娼婦、女衒として生きた母は、溺死体となって発見された。遺されたのは、四人の女の名前が書かれたメモ。保育所経営者、主婦、一流企業の会社員、女優……皆、島で体を売った過去があった。そのうちの一人に誘われ、大和は島へ向かう。母の死と女たちの秘密とは。衝撃の売春島サスペンス。(解説・酒井順子)

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花房観音(ハナブサ・カンノン) プロフィール

1971(昭和46)年、兵庫県生れ。京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、2010(平成22)年に「花祀り」で団鬼六賞大賞を受賞しデビュー。2024年2月現在も京都でバスガイドを務める。官能小説では、男女のありようを芯から炙り出す筆力の高さに女性からの支持も厚い。著書に『寂花の雫』『指人形』『偽りの森』『花びらめくり』『くちびる遊び』『ゆびさきたどり』『うかれ女島』『どうしてあんな女に私が』『果ての海』『京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男』、円居挽との共著『恋墓まいり・きょうのはずれ』、中村淳彦との共著『ルポ池袋 アンダーワールド』、エッセイ『シニカケ日記』など多数。

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