或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
ミステリ
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作品カナ:アルコクラニッキデンケッサクタンペンシュウ01シンチョウブンコ
シリーズ名: 傑作短編集
紙書籍ISBN:978-4-10-110902-2
シリーズ名: 傑作短編集
紙書籍ISBN:978-4-10-110902-2
一人の孤独な青年が病躯にむちうって、小倉在住時代の森鴎外を追求する姿は、推理小説に情熱を燃やす作者の姿でもある。昭和二十七年度後半期の芥川賞を得た名作。
身体が不自由で孤独な一青年が、小倉在住期の鴎外を追究する芥川賞受賞作『或る「小倉日記」伝』。旧石器時代の人骨を発見し、その研究に生涯をかけた中学教師が、業績を横取りされる『石の骨』。功なり名とげた大学教授が悪女にひっかかり学界から顛落する『笛壺』。他に9篇を収める。
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松本清張(マツモト・セイチョウ) プロフィール
(1909-1992)福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。