戦前日本の「グローバリズム」―一九三〇年代の教訓―(新潮選書)
新潮選書
日本史
歴史学
外交
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作品カナ:センゼンニホンノグローバリズムセンキュウヒャクサンジュウネンダイノキョウクンシンチョウセンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-603678-1
紙書籍ISBN:978-4-10-603678-1
昭和史の定説が覆る! 一九三〇年代――それは日本が最も世界を知った時代だった。
国際連盟脱退、軍部の政治介入、日中戦争……多くの歴史教科書が「戦争とファシズム」の時代と括る一九三〇年代。だが、位相を少しずらして見てみると、全く違った国家と外交の姿が見えてくる。国際協調に腐心した為政者たち、通商自由化を掲げた経済外交、民族を超えた地域主義を模索する知識人――。新たな戦前像を提示する論考。
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井上寿一(イノウエ・トシカズ) プロフィール
1956年、東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。学習院大学法学部教授。法学博士。専攻は日本政治外交史。主な著書に、『危機のなかの協調外交―日中戦争に至る対外政策の形成と展開―』(山川出版社、吉田茂賞)、『日中戦争下の日本』(講談社選書メチエ)、『昭和史の逆説』(新潮新書)、『山県有朋と明治国家』(NHKブックス)、『吉田茂と昭和史』、『戦前昭和の社会 1926-1945』(共に講談社現代新書)。