かがやく月の宮
単行本
文芸一般
時代小説
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:カガヤクツキノミヤ
紙書籍ISBN:978-4-10-433603-6
紙書籍ISBN:978-4-10-433603-6
千年の時を経て、秘匿されていた真の「竹取物語」が、鬼才の筆で今、蘇る。
かの有名な竹から産まれたという逸話も、五人の公達の尋常ならざる貢物も、すべて竹取翁の仕掛けた罠だった――? 翁の術中にはまった帝は禁裏を抜け出し、竹取館へ向かう。愛しのかぐや姫と邂逅を果たした帝は、しかし、病に伏してしまった。天照大御神の末裔は一体、何を見たのか。姫が昇天する夜、月が真実を照らし出す。
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宇月原晴明(ウツキバラ・ハルアキ) プロフィール
1963(昭和38)年、岡山県生れ。早稲田大学文学部日本文学科卒。出版社勤務のかたわら著作活動を続け、1999(平成11)年、評論「お伽ばなしの王様――青山二郎論のために」で三田文学新人賞、小説「信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」で日本ファンタジーノベル大賞、『安徳天皇漂海記』で山本周五郎賞を受賞。著書に『聚楽 太閤の錬金窟(グロッタ)』『黎明に叛くもの』『天王船』『廃帝綺譚』などがある。