カネと共に去りぬ(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:カネトトモニサリヌシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-120343-0
紙書籍ISBN:978-4-10-120343-0
今日、患者が死んだ――。『異邦人』『変身』など、世界の名作が劇薬医療小説に!
今日、患者が死んだ――。倫理に反する言動で白眼視される医師村荘(むらそう)を描く「医呆人」。ある朝、心が毒虫に変じた女医の葛藤「変心」。高級老人ホームに住む男女の恋愛ドラマ「カネと共に去りぬ」。そして高慢きわまる老医の手記「アルジャーノンにギロチンを」。久坂部羊が名作に鮮やかなメスを入れ、現代医療の嘘と欺瞞を浮かび上がらせる。ブラックでシニカルな、七錠の劇薬エンターテインメント。(解説・大矢博子)
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久坂部羊(クサカベ・ヨウ) プロフィール
(1955-)大阪府生まれ。大阪大学医学部卒。外科医、麻酔科医を経て、外務省に入省。在外公館にて医務官を務める。2003年、『廃用身』で作家デビュー。2014年、『悪医』で日本医療小説大賞を受賞。ほかに『破裂』『神の手』『芥川(あくたがわ)症』『老父よ、帰れ』『善医の罪』『MR』などの作品がある。2024年5月現在は健診センターにて非常勤勤務。