謎とき『風と共に去りぬ』―矛盾と葛藤にみちた世界文学―(新潮選書)
新潮選書
作家論
作品論
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作品カナ:ナゾトキカゼトトモニサリヌムジュントカットウニミチタセカイブンガクシンチョウセンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-603835-8
紙書籍ISBN:978-4-10-603835-8
それは時代の先端にして、生まれながらの古典だった。
『風と共に去りぬ』は恋愛小説ではない。分裂と融和、衝突と和解、ボケとツッコミ――高度な文体戦略を駆使して描かれたのは、現代をも照射する壮大な矛盾のかたまり。全編を新たに訳した著者ならではの精緻なテクスト批評に、作者ミッチェルとその一族のたどってきた道のりも重ね合わせ、画期的「読み」を切りひらく。
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鴻巣友季子(コウノス・ユキコ) プロフィール
1963年、東京生れ。英米文学翻訳家。主な訳書にエミリー・ブロンテ『嵐が丘』、クッツェー『恥辱』、ウルフ『灯台へ』など。著書に『全身翻訳家』、『熟成する物語たち』。